建設業の許可の要件の1つに「経営業務管理責任者がいること」というものがあります。
この経営業務管理責任者としての経験があるかどうかを同業者に証明してもらうほかに、5年か7年の経験年数に応じて、1年に1件ずつ、下記の書類のどれかを申請業種ごとに提出する必要があります。
①契約書
②注文書及びそれに対応する請書控
③注文書、請求書、見積書のいずれか及びそれに対応する発注者の発注証明書
が必要になります。
①の契約書は、工事ごとに必要となりますので、なかなか揃わないというのが実情です。
そうなると、②か③となるのですが、現実的には、③の注文書と発注証明書を提出することが多いかもしれません。
発注証明書とは、その名のとおり、注文書に記載がある工事について、発注者が「確かに発注しました!」ということを証明するものです。
お付き合いのある会社であれば、問題なく押印してくれるかと思います。
ただ、証明をする方が、「契約締結の権限がある方」となっていますので、発注者によっては、証明をもらうのに時間がかかるかもしれませんので、その期間も申請までの期間の中に考慮しておく必要があるかと思います。
また、発注者の会社名が変更により工事を請けていたときと違っている場合には、登記簿謄本を提出することも必要になりますので、手間が増える可能性があります。